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 ■ 2004年8月24日(火)
    ++ 内子→佐田岬→宇和島   

 

久々更新。酒気帯び運転でくらった免停の期間が一ヶ月ではなく二ヶ月だった・・・
23000円払って、王座戦初日とかぶる免停講習に行けば、一ヶ月短縮されるらしい・・・まあチャリで必死にボックスにくる哀れな俺を見かけてもそっとしといてやって下さい。ではまあ始めますか

朝目を覚ます。文章に書くと、ごく自然な普通のことだが、昼の三時とか夜の十時に目を覚ますことがざらな超夜型人間の俺にとってはこれだけで大事件なはずだ(授業は?)しかしまあ、野宿を繰り返しているとどーも体が太陽のリズムにマッチするらしい。

寝ぼけまなこで寝袋をしまう途中に、前日までとは違う違和感に気がつく。
体が軽い体力ゲージを見ると八割も回復している。いろいろ考えてみると、どうも原因は寝袋をしく地面の硬さらしい。今まではアスファルトの上で寝ていたのだが、今回は木のベンチの上、これだけの違いで体力の戻り方がずいぶん違う。今後野宿旅行に出る方は携帯用マットなどを持っていくとよいと思う。

ぐだぐだ荷物整理をしていると、わりかしがっちりした体格の若い人が俺の寝ていたあずまやに入ってきた。挨拶をかわし、話を聞いてみる。赤の他人なはずなのに、何故か自分と同じオーラを感じる。非常に話しやすい。
どーも八月のあたまあたりから徒歩で88ヶ所を巡っているお遍路さんらしい。自分が京都から来たことを明かすと
「へー、奇遇だね。僕も京都にある大学行ってたんだよ。京都外大」
「行ってたと言うと今はもう社会人ですか?偉いですね」
「うん・・まあ・・そんなもんかな・・。まあ会社は七月で、辞めちゃったけど、ハハハハハ」

無職かよ!


どーやら働いていた会社が面白くなくて辞めたらしく、今現在は職探しをする気もおきず、とりあえずお遍路さんを始めたらしい。

もしかして・・俺の感じたオーラって

ダメ人間オーラ?


違う違う、きっと彼は繊細すぎて社会の汚さに対応できず、弾かれちゃった美しくて儚い人なんだよ。うん、そうに違いない、別に何故か三年後の自分の姿が重なるとか思ってないよ。うん、本当だよ。ハハハハハ・・・

「(職探し)頑張って下さい!」
「君も(社会に適応するの)頑張れよ!」
お互い乾いた笑いを残し、後の旅の(いろいろな意味での)幸運を祈り、別れを告げる。

少し運転すると内子に着いた。ここは歴史的な町並みを色濃く残す、四国の観光名所の一つだ。大正時代に作られた歌舞伎座である内子座、江戸中期から明治に入るまでにつくられた八日市、護国の町並みなど、文化的興味は尽きない。和ローソクの産地として栄えたため、電灯の普及とともに衰退し、現在ではノスタルジックな印象を見る者に残している。もう少し年をとったらもう一度来たい、そんな気分になった。

内子を出てどこに行くか迷ったが、近くに佐田岬メロディラインという道路があることを知り、とりあえず突っ込む。ちなみに佐田岬とは四国の左上の方ににゅーと突き出ているあれだ。

夕焼けの海岸線を一人疾走するライダー。
そう書くとハードボイルドでカッコ良いが、現実はこうだ
「ミギャー!トンボがトンボがヘルメットに入った!取れない、取れないよー」
「ガソリン、ガソリン切れるー。スタンド、スタンドはどこー?」
「ぽ、ポリだー!スピード違反で捕まるー。ブレーキ、ブレーキ!」
 
佐田岬到着。ここの夕焼けの美しさはなかなか見ものらしいが、駐車場にいくと車が少ない。九州まで見えるといわれている佐田岬の先っちょは駐車場から結構距離があるらしい。歩いていく途中、家族連れと結構すれ違う。どーやら独りで佐田岬の夕焼けを堪能できそうだ。
そう、これからはハードボイルドな大人の時間、女子供は帰った、帰った。

太陽からこぼれ落ちる紅い光が雲海に反射され金色に輝き、ディープブルーの海がそれを映し出す。うむ、夕焼けとは本当に美しいものだな。
ふと目をとじると、ダイエットという過酷な戦いで散っていった谷野さんの笑顔が・・・。
「あのー」
む、ハードボイルドな漢の時間を邪魔するのは誰だ?
「写真とって下さい〜☆」
で、でたー。カップルだー!
カップル。そう、奴らは一人で観光するときの天敵である。物思いに耽っている時、きゃつらはその感傷を平気でぶち壊す。なんだか知らんが、独りでいる者を専属写真家か何かと勘違いしているのだ。断るのも大人げないのでチャッチャと撮って、ハードボイルド再開。
ふと目を閉じれば、単位という苛烈な争いに敗れ去った哀れなモイワイの萎え顔が・・・
「あのー以下略」
今度は別のカッポーが!ああ奴等はいつだってそうだ。カップル二組いたとしても、奴等は何故か俺に写真とらせたがる。カップル同士で勝手に自給自足すりゃいいのに、一組撮り終わったら、今度は別の一組が俺に声をかけてくる。なんだ、この、この、こみ上げて来る敗北感は・・・
ヤケクソ気味になった俺は帽子を目深にかぶり目線を遮断し、チャックを半分あけて、「話しかけるなオーラ」を全開にする。どーだ、これでどこからどー見ても不審者だ。

半泣きになりながらハードボイルド再開。目を閉じれば、モッチャン(凶悪三麻)でてでられるファキューの泣き顔が・・

「あのー以下略」



ハイハイ僕の負けです。愛の力は偉大です。

もういいや。



駐車場に帰る途中もカップルにしか会わなかったです。風景の綺麗な場所はカップルを大量に発生させる魔力があるので、みなさん気をつけましょう。

日が暮れてから宇和島に入る。ファミレスでケータイを充電し、例によって近くの公園へ。横になってから睡眠が始まるまで一分もかからない・・・

No.11


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