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 ■ 2005年6月19日(日)
    ++ すい〜とし〜ずん日記 最終章   

 

三週間ぶりに日本に帰ってきた佳紀の見たものは、ちょっとしたイザコザで気まずくなっていた歩未の骨折した姿だった・・。動揺する佳紀

佳紀「歩未が右腕を骨折したのは俺のことを考えていたせいだ!絶対そうに違いない!」

・・・・どこまで自意識過剰なのでしょうか。人の骨折を自分のせいだと決め付けています。そのうち「地球が少しづつ、温暖化しているのも僕のせいだ!楽天が百敗しそうなのも僕のせいだ!絶対そうに違いない!」などと言い出しそうな感じです。

佳紀「才能もあって、期待されていた腕を・・・、そんな・・・。将棋大会に出れないなんて!」

もう右腕を切り落としてしまったかのような嘆きようです。

佳紀「そうだ、左手で指せるようになれば・・・・大会にも出られるかも知れない!」

普通に考えて左手で将棋指すのに特訓とかいるのか?というツッコミはおいといて、佳紀は歩未に左手で指せるようになる練習に毎日付き合うことを約束します。そして始まる猛特訓。

翌日

佳紀「まずはこのマグネット盤を使おう。だんだん大きくしていけば左手で将棋が指せるようになるはずだ!」とミニ将棋セットを広げる佳紀

・・・・ちょっと待て!!左手で将棋を指す難易度は明らかにマグネット盤が一番高いだろッ!!

いきなり最高難度から入る佳紀、さらに続けます

佳紀「この詰め将棋をやろうと思う。歩未がひとりで詰め将棋をやっていたんじゃ、頭の働きに慣れない左手が追いつかず、凄いストレスになると思う。だからね、手は俺が考える!歩未は俺の言うとおりに指してみて!





マジで意味がわかりません






詰め将棋において頭で読んでいる自分の読み筋を歩未に再現させようとしているのでしょうか?


他人の読み筋をひたすら再現させられる。自分が詰ませても、佳紀の読み筋にリアルで付き合わなければいけない。別の意味で、地獄の特訓が始まりました。何でこの二人は普通に将棋を指そうとしないのでしょうか・・・・

大会前日に泊り込みで特訓し、歩未といたしていましたがもう正直どーでもいいです。

そして迎えた大会当日。納涼将棋大会などと銘うってありましたが、この大会はこの地方で毎年行われているトーナメント大会で、夕方始まり翌朝までぶっ通しで指し続けるというなんかもう納涼どころではない大会です。なお今回はなんと将棋盤を使っていました。


大会の方ですが、まず佳紀の方は善戦するも予選の最後で敗れてしまいました。まーこいつはこんなもんでしょう。

一方で注目すべきは地獄の特訓を経た歩未です。こいつはもともと女流二級ぐらいの強さなので、普通に予選を通過し、決勝まで進めたようです。

佳紀「やったね神宮司さん。今の一局凄かったよ!」

興奮する佳紀に笑顔で答えながらフラッと倒れそうになる歩未。間一髪で支える佳紀。

佳紀「神宮司さん、大丈夫?」

歩未「もうね、左手の感覚が無いの・・・





こいつらは一体何の大会をやっているんだッ!?




指しているだけで左手の感覚がほとんどなくなるという、ウエイトリフティング並みのハードなゲームをやっているようですが、歩未の決勝の相手は驚くべきことに、あの川上マングース九段

なんと、川上マングース九段は歩未とは別のBリーグの予選を次々と勝ち抜いて決勝まできたようです。大会に呼ばれたプロ棋士のやることといったら、優勝者と適当に駒落ち指導対局を指せばいい方で、普通はボーっと見てるだけの昨今、一参加者として予選から素人をなぎ倒しまくり。これで名人挑戦者なのだから、もうシビれます。私なんかは普及も対局も一生懸命な川上マングース九段のファンになっちゃいました。


川上マングース九段の(なお彼はこのゲームにおいては何故か悪役扱いされており、川上のヤローなどと呼ばれています)粋なはからいで歩未が手を言い、佳紀が指すという二人三脚で川上マングース九段と対局することになりました。


佳紀

「息は合っているのだから、手は間違えないッ!!」




対局者の歩未そっちのけでとても当たり前のことを意気込む佳紀。

歩未

「せめて、せめて、飛車の一つぐらいは取ってやるですッ!!」



もう明らかに、将棋というものが分かっていない意気込み方をする歩未。


悲しいほどに息はピッタリです。



白熱する勝負。川上九段の駒が自陣に雨のように降り注ぎます。




そして、 ついに、 飛び出る、



歩未

「必死の王手6六銀!!」






おーい。



川上九段「これは僕の負けでいいよね?」


ざわめくギャラリー。


佳紀(まだ、勝負はついていない・・・終盤にきてお互いに玉を狙い始めたけど、まだどちらも詰んではいない。むしろ今にも負けてしまいそうだけど・・飛車を、とったんだ。もう竜王にもなっている飛車だった駒をとったんだ!川上九段が主力に使っている駒をッ!!)


川上九段「投了しよう。ボクから飛車をとったんだ。

ボクの飛車には優勝を得るだけの価値があるはずだよ




川上マングース九段の言葉に逆らえる者は誰一人いなく、その瞬間僕達の優勝は決定した・・・


優勝が決定した瞬間に将棋ワールドの記者やらに詰め寄られる歩未の手を引いて脱出する僕達。

顧問「川上のヤローから飛車をとってみせるなんて、たいしたコンビだよ!」

部員「先生、コンビじゃなくてカップルですよ。」

一同「アハハ!」


佳紀(ボクは照れながら笑う歩未のコトをずっと守ってやりたいと思ったんだ!)


fin











そして、勝手に盛り上がって、ハッピーエンドを迎える物語を尻目に必死の王手以降の展開についてけなくてヒトリ取り残される俺・・・ちょっと待て、状況を整理しよう・・・・・・・・


必死の王手?をかける歩未→必死の王手?を受けるマングース九段→マングース九段の龍がとられる→勝ってるはずのマングース九段投了??



そうかッ!そう言うことだったのか!

俺達は大変な思い違いをしていた!




これは俺達の知っている将棋とは別の「将棋」というゲームだったんだッ!

「将棋」のまとめ
主に囲碁盤を使う。たまに将棋盤を使うこともある。
2駒はおそらく金属製、利き腕でない方の手で指し続けると感覚がなくなるほど重い
必死の王手などがかかる。
4およそ男子たるもの、飛車を取られたら投了すべし
5川上マングースはカッコイイ


電波なヒロイン達と「将棋」を巡って繰り広げる恋愛シュミレーション「すい〜とし〜ずん」はPS2にも移植されて好評発売中だ!!

No.46


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